福田農園
古より青垣山と詠われる山々に四方を囲まれた大和盆地にて、
代々続く、お米農家です。
挑戦 挑め果敢に!  誠実 貫け誠を!
主要コンテンツ
MAIN CONTENTS
  • 食味重視の乾燥施設
     従来の熱風式では無く、新型遠赤外線の乾燥機を導入!刈り取ったお米を、芯から温める事で、食味を損なわない乾燥が実現しました!
  • 注目のコンテンツ1
     麦は肥料で作る、稲は土で作る!と、昔から言われるように稲づくりの基本は土を作る事から始まります。
  • 注目のコンテンツ1
     農薬、化学肥料を従来の5割以下に減らす特別栽培       可能な限り、農薬・化学肥料を低減させたお米作りに取り組んでいます。
  • 稲本位の管理
     慣行栽培では、稲=米より、作業効率=機械の作業性を考慮した水管理が行われている事が往々にしてあります。
米作りのこだわり
  • 土つくり


     麦は、肥料で作る。稲は土で作る。昔の人は、そんな言い方をしたそうです。即ち、土中の微生物が活発ではない冬に作る麦は肥料をやれば良い。それに対して、微生物が盛んに活動する夏に作る稲は、土の如何によって大きく作が変わって来ると言う事です。無論、全ての作物において当てはまりますが、稲は土つくりが肝心です。秋には、稲わらを田んぼに還してやることを原則としています。稲わらを鋤き込む事により、稲わらの発酵と腐熟を促進し、また深く耕すことにより、深い所まで根がしっかりと張れるその下地を作ります。
  •  更に、稲が生涯で最もよく吸収する要素であるケイ素を含む資材を土壌に混和し、稲のケイ素の吸収量を増やしてやることで細胞を固くし、葉を空に向かって伸ばし光を目一杯に受けられる稲を作ります。 
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  • 育苗


     苗半作と言うよう程に、苗作りは重要な工程です。毎年、この時期だけは気が気でなりません。近年、密播と言って、一枚の苗箱に多くの種籾を播き、苗箱を減らし省力化しようというのが広く喧伝されています。が、これが良い事であるとは思いません。多くの籾を播けば、それだけ一本苗は貧弱なものとなり、密度も高まる事から病害虫の発生は避けられず薬剤防除が必須となって来ます。

     福田農園では、この逆を実践しています。苗箱に播く籾を増やすのではなく、可能な限り減らす事で、一本一本の苗を丈夫に育てます。理想とするのは手植えの頃の苗です。育った苗を一本一本田んぼに植えていく。そうすることで、無駄のない稲の本来の育ち方をするのです。機械で植えるから、そう上手くは出来ませんが、出来るだけ一株の本数を減らして植えます。一株に5本も6本も植えれば、田植えの後はなるほど綺麗に見えます。細植えした田んぼは苗が見えず、心配になる程です。でも、稲は本来一本の苗から十分に株が太ります。逆に、多く植えると、株が詰み過ぎて良いことがありません。無効分けつと言って、穂を出さない茎が増える要因にもなります。無効分けつは、根を持たず養分を消費するだけなので、如何にこれを減らすか。これが美味しい米を作る一つのカギとなって来ます。田植え後の管理と同じほどに、苗の質・植え方が大事になって来ます。

  • 本田管理


     田植えが終わってから、刈り取りまでは何より水管理が重要となって来ます。心掛けることは稲、本位の管理です。従来であれば、中干しと言って一度、田んぼをカラカラに干し上げます。そうすることで、稲にストレスを与えて生育を抑制し、分けつを止めてしまおう、と言う考え方です。しかしながら、稲に無理を強いる管理では生育が狂ってきます。結果として旨い米にはならないと考えています。稲は本来、適切な管理をしてやれば、ストレスを与えずとも自ずから、茎作りから穂作りへと転換します。稲が持つ力を最大限に引き出してやる、これが旨い米に繫がります。

     また、秋の稲刈り前。従来は早くから田んぼの水を抜いて、コンバインが走り易い様に田んぼを乾かしていました。でも、これは稲にとっては良くありません。収穫前の稲でも、水分はある程度いるのです。特に、近年の残暑の厳しい秋は、収穫間際までしっかりと田んぼに水分を保つことが大事で往々にして、この時期は田んぼを乾かしたい従来の作り方をしている近隣の耕作者からクレームを貰ったりもします。また、深く耕しておけば土が保つ水分量も増え、根も深くまでしっかりと張るので水が不足する事態にも、その影響を極限することが出来ます。

     
  • 乾燥・調整


     令和2年度に、農園の念願であった乾燥調製設備の導入に漕ぎ着けました。メインとなる刈り取った籾を乾かす乾燥機は、従来型の熱風式では無く、新型の遠赤外線の乾燥機を導入しています。従来の機械が熱風を直接籾に吹き付け外側から温度を上げて、乾かしていたのに対して、遠赤外線を当てて籾の内部から温度を上げる方式で、味・香り・粘りとも従来より優れるという結果が出ています。    

     また、作業日程の都合上、通常の農協等への出荷分については省略しているものの、直売するお米に関しては、ゆっくりとした乾燥を行っています。普通、刈り取った籾は一晩で、約10パーセントの水分を一気に乾かします。でも、本当は昔のはざ掛けの様にじっくりと、ゆっくりと乾かしてやった方が美味しく仕上がります。火力を落としてゆっくりと乾かすのはもちろんの事で、籾が発酵してしまわない程度まで乾けば、その時点で、一回機械を止めて一日ほどおいておきます。そうする事で籾の温度も上がり過ぎず、籾全体も、一粒一粒の籾の内部も均質に貯蔵に適した水分に下げることが出来るのです。                                                 

     乾かした籾は、もみ殻を外して、小米を選別してお米になるのですが、ここにもこだわりがあります。通常、農協出荷する場合は、1.75ミリ大きくても1.8ミリの大きさの網で選別します。でも、正直に言うとしっかりと育ち切っていない細かいお米って、やっぱり美味しくないんです。そこで、酒米で使うような1.9ミリの大きい網目を通して、しっかりと育った米粒のみを袋詰めします。

    特別栽培


     福田農園では、特別栽培といって、地域の慣行より化学肥料と農薬を半分以下に制限する栽培を行っています。農協を通じて、ならコープ等で販売されています。認証を得ていない関係で直売に充てているお米は特別栽培米ではありませんが、同一管理の圃場で収穫されたお米で、使用している肥料の種類や量、農薬の成分もすべて同一のお米をお届けいたします。

     令和5年産のお米に使用した削減対象の農薬は以下の通りです。

    (地域の慣行回数は14回)

    有効成分 使用回数 用途
    ピリミスルファン 1回 除草
    フェントラザミド 1回 除草
    クロラントラニリプロール 1回 殺虫
    トリフルメゾピリム 1回 雑虫
    ジクロベンチアゾクス 1回 殺菌

INFOMATION
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  • 福田農園
  • 奈良県大和郡山市横田町
  • 日中は留守にすることも多いので下のフォームにてご連絡ください。
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